うちがことさら告知するまでもなくみなさま心待ちにしているんでしょうが、久しぶりに東京であの男のプレイを拝めると思うとじんわりとテンションあがります。
1991年のグラミー賞でようやく設立されたラップ部門。
92年のグループ部門ノミネートはSalt-N-Pepa、Naughty By Nature、Public Enemy、Heavy D & The Boyz、そしてJazzy Jeff & The Fresh Princeだった。(と記憶)
プレゼンターのBoyz II MenがWinnerをコールし、会場にSummertimeがかかったあの瞬間を今もはっきり思い出せる。
あれから20年、ハリウッドスターにまで登りつめた相方とは対照的に、自身のプロダクションA Touch Of Jazzをベースに地道な音楽活動を続けたDJ Jazzy Jeff。
90年代後期はSlum Village “I Don’t Know”のスクラッチ位しか思い返せないが、きっと弛まぬ努力というやつを怠らなかったんだと思う。
そうじゃなきゃ2002年のソロアルバム”The Magnificent”のような時代に則したキレのある作品を思い出したかのようにリリースできるはずがない。
2007年の”Return Of The Magnificent”にしても、「常に進化を求められる音楽」と言われるヒップホップを完全な形で体現している力作だ。
80年代から活躍しているMC、あるいはDJで本当の意味で「現役」といえる人がどれだけいるだろうか。
この男の長距離走を、ずっと見ていたい。