レコードの歪みを修正するには

本日よりレコードの歪み修正サービスを始めました。

これ前からやろうやろうと思っていたんですが、既にやっているお店もあって今更参入してもなぁという出遅れ感から躊躇しておりました。

機材を導入してはみたものの、半信半疑だったというのもあります。

機材導入から一年あまり経過し、ある程度のデータが収集できたのでこのたびサービス開始に踏み切りました。

 

レコード屋で検盤したつもりでも自宅でいざプレイしてみると盤がうねっている、なんてことたまにありますよね。

買ってすぐなら返品もできるかもしれもしれませんが、気付いたのが遅かったりレシート捨ててたり、なんだか面倒だったりでそのままにしてしまう。

または購入後、不用意にレコードを立てかけていたり、熱が発生する何かの近くに置いていたりで盤が変形してしまった。

そんな方のためのサービスです。

Disc Flattener

Disc Flattenerというこの機械、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。

12inchサイズのレコードの歪みを修正するマシンです。

2時間かけてゆっくり温め、また2時間かけて冷却する、いわばレコードのアイロンです。

100%とはいきませんが、当店の感覚で言うとすれば50~60%程度には回復します。

 

どういうケースだと直りにくいのかという問い合わせがあったので当店の見解をご説明。

イラストだとわかりやすいんでしょうけどこれが苦手なんものでテキストで失礼します。。。

効果が現れなかった事例としては、ペンで押したかのような突起に近い変形やそれに近い局部的な歪み。

この場合ほとんど効果はみられませんでした。

また、「ザッ」というような歪みによるノイズが出ている場合は歪みが軽減してもノイズは消えませんでした。

全体的なゆるいワープやお椀状に歪んだものもだと一番効果が出やすいです。

過度な期待は禁物ですのでちょっと慎重な物言いになってしまうのですが、当店で最も多いタイプの歪みと、それがどの程度修正されるのかについて動画をつくってみましたのでご覧ください。

YouTube Preview Image

 
熱を加えるということで心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、これまでこの機械にかけたことで盤がどうにかなってしまったなんてことはありません。

お客様の大切なレコードをお預かりするわけですし、もちろん細心の注意を払うつもりでおりますが、注意点もありますので必ずお読みになった上でご利用下さい。

ご不明点はコチラより何なりとお問い合わせください。